研究課題/領域番号 |
13672397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 共立薬科大学 |
研究代表者 |
中島 恵美 共立薬科大学, 薬学部, 教授 (90115254)
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研究分担者 |
飯笹 久 共立薬科大学, 薬学部, 助手 (80306662)
井澤 美苗 共立薬科大学, 薬学部, 助手 (10338006)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Tight Junction / Pericyte / TR-PCT / TR-BME / TR-BBB / 血液脳関門 / Occludin / Angiopoietin-1 / 脳血管周皮細胞株 / 基底膜 / SV-40TG-RAT / 骨髄由来血管内皮細胞株 / 特異的遺伝子 / SV40TG-RAT / 脳血管周波細胞株 |
研究概要 |
1.Angiopoietin-1(Ang-1)の昆虫細胞を用いた発現系: 血液脳関門(BBB)は極めて低い透過性を示し、脳血管内皮細胞のTight Junction (TJ)で強く結合している。OccludinはTJ形成と成熟化のキー蛋白であるが、Occludinを発現させる生理学的な物質は不明である。Ang-1は血管透過性を調節する因子とされており、壁細胞から分泌されることが近年明らかになった。しかしBBBにおける役割はわかっていない。 バキュロウィルス感染昆虫細胞に、クローニングしたラットAng-1遺伝子を導入し、蛋白を発現させた。この遺伝子組み換えAng-1は、SV40温度感受性突然変異株tsAラージT抗原遺伝子導入ラット(Tg-rat)より樹立した脳血管内皮細胞株(TR-BBB)において、occludin蛋白を増加させた。これにより、Ang-1がBBBの透過性を調節する因子であることを示した。 2.脳血管周皮細胞株(TR-PCT)の樹立とBBBにおける役割の解明: 周皮細胞はBBBの構成細胞であるが、正常時や病態における役割は不明である。我々はTg-ratからTR-PCTを樹立した。このTR-PCTが多くの内皮細胞株に類似した蛋白を分泌しており、とくにβ2-adrenergic receptor, angiotensin II receptor type IA, klotho, CXCR4を発現しており、高い生物活性を持つ事を明らかにした。 3.TR-PCT由来のAng-1によるTR-BBBのTJ発現増強 TR-PCTとTR-BBBを共培養したところ、TR-BBBのOccludinのmRNAが誘導された。さらに、Ang-1の抗体により、この誘導が消失したことから、周皮細胞由来のAng-1がBBBのTJ形成に関わる特異的遺伝子であることを明らかにすることができた。
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