研究課題/領域番号 |
13837010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
村尾 忠廣 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40024046)
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研究分担者 |
新美 成二 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (00010273)
新山王 政和 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (10242893)
南 曜子 金城学院大学, 人間科学部, 教授 (10135395)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 裏声 / ジェンダー / ファルセット / カウンターテナー / 声域 / 歌唱教材 / J-POPS / ユニセックス / 地声 |
研究概要 |
本研究は、裏声を視点としてジェンダーの問題を学際的に問い直そうとしたものである。以下、今回の研究で明らかになったことについて述べる。 1)男性の歌声が80年代後半から急激に高くなってきていることを、日本の歌謡曲の音域のデータを解析して明らかにしたこと。 2)男性の高音化と女性化、ユニセックス化がリンクしていたこと。 3)男性の高音化には、裏声の活用が関わっていること。 4)裏声と頭声、ファルセットなどの用語を歴史的、音声生理学的に整理、解明をはかったこと。 5)カウンターテナー、カストラートなど西洋音楽における男性ファルセットを歴史的、社会的にとらえなおしたこと。 6)フォーマルとインフォーマルな場では、日本の女性が今なお声のピッチを区別し、公の場所でキーを上げて女らしさを見せようとする傾向にあること。 7)学校の音楽教育においては、声による芸術が混声合唱中心となっており、そのため男性が裏声を使うことができない状態にあること。 8)平成13年に、国際シンポジウム「International Symposium on Falsetto and Gender」を開催したこと。 9)国際シンポジウムの開催によって、日本で現在おこっている声とジェンダー意識の変化が世界的に共通していること、また、その中で何が日本で特に顕著な傾向であるかを明らかにしたこと。 以上のように今回の研究は、多分野にわたり、数多くの副次的テーマが広がっている。そのため、鳥瞰図的な研究成果になった嫌いはあるものの、裏声とジェンダーの関係を包括的に扱った最初の研究と言えるだろう。
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