研究課題/領域番号 |
13GS0015
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研究種目 |
学術創成研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石川 博通 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20051667)
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研究分担者 |
末松 誠 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00206385)
小安 重夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)
樗木 俊聡 秋田大学, 医学部, 教授 (50233200)
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175127)
八村 敏志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40238019)
日比 紀文 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50129623)
合田 宣人 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00245549)
阿部 啓子 東京大学, 大学院・農業生命科学研究科, 教授 (10151094)
田之倉 優 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60136786)
清水 誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30114507)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
395,330千円 (直接経費: 326,930千円、間接経費: 68,400千円)
2005年度: 98,800千円 (直接経費: 76,000千円、間接経費: 22,800千円)
2004年度: 98,800千円 (直接経費: 76,000千円、間接経費: 22,800千円)
2003年度: 98,800千円 (直接経費: 76,000千円、間接経費: 22,800千円)
2002年度: 98,930千円 (直接経費: 98,930千円)
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キーワード | 食品 / 免疫学 / 腸内フローラ / γδT細胞 / 腸管上皮細胞T細胞 / 分泌型IgA抗体 / クリプトパッチ / 孤立リンパ小節 / 経口免疫寛容 / 炎症性腸疾患 / 腸管上皮細胞間T細胞 / 生体分子 / トランスレーショナルリサーチ / 腸管孤立リンパ小節 / 分泌型lgA抗体 / 腸内常在フローラ / 腸管上皮細胞 / 樹状細胞 / インターロイキン15 / Heme oxygenase / 一酸化炭素 |
研究概要 |
平成13年(2001)より本研究はスタートしたが、ここ数年間で腸内常在細菌叢(腸内フローラ)と腸管上皮細胞(intestinal epithelial cells;IEC)や全身の免疫システム間に存在する機能的連結の実体が急速にみえてきた。すなわち腸管免疫応答の特殊性の基盤に腸内フローラが関与することは明らかであり、近年における潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患発症増加傾向にも食生活の変化に伴う腸内フローラの変移が提唱されている。 本研究の主たる成果は、食物質による免疫作動機構解明に必須である腸管免疫応答の特殊性に迫る重要な知見を得たことである。第一は、白血病治療などで移植した骨髄細胞が患者の体を攻撃する移植片対宿主病(GVHD)の発端となる生体局所が腸管リンパ組織の中でも最大のバイエル板であることを明らかにしたことである。次に、我々が新たに見出した腸管リンパ組織であるクリプトパッチ(cryptopatch;CP)の組織形成に関する新知見である。すなわち、胸腺やすべてのリンパ節に加えバイエル板を欠損するマウスを2種類作製し追究した結果、これらのマウスにもCP組織形成や腸管T細胞の発達分化が十分みられることが確かめられた。さらに、抗原提示細胞である樹状細胞(dendritic cell;DC)の研究進展は著しいが、腸管粘膜に分布するDCの特殊性も明らかにされつつある。インターロイキン15を介した通常DCとプラズマサイトイドDCの機能的連結が自然免疫成立にとって重要であることを明らかにした。 この様な研究成果は、今後の食物質/腸内フローラ/免疫応答作動機構解明に向けての基礎的知見として極めて重要である。
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