研究分担者 |
片岡 一忠 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (50092515)
丸山 宏 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (00229626)
山本 真 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (20316681)
松本 浩一 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (00165888)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
楠木は,1.太宗ホンタイジに対する服従への規範意識が内モンゴルの王公らに形成されていたこと,及びホンタイジの対モンゴル政策が崇徳元年に冊立されたモンゴル諸王の冊文中に凝縮されていることを明らかにした。2.シボ族の八旗編入は,国軍への編入を意味しているのではなく,モンゴル王公の領旗から皇帝直属旗への編入を意味しているのであり,八旗が皇帝と愛新覧羅宗室の分権体制にあり,さらに八旗と同等のものとしてモンゴル王公のジャナク旗が存在していたことを解明した。3.清朝が満・蒙・漢の政治統合体であること,モンゴルの外縁にロシアを位置づけていたことを江戸文学の大家大田が正しく理解していたことを明らかにした。4.モンゴル人チベット仏教僧であるシャンナン=ドルジが,康熙帝の側近として1697-1707年の間,西寧に駐在し,満文の奏摺により,チベット仏教世界を構成するチベット・青海・ジューン=ガルに関する重要情報を秘密裏に康熙帝に報告していたことを明らかにした。 片岡は,満漢合壁で作製される官印が,清朝の近代的変容を経てどうなったかを検討した。 丸山は,中国北方のツングース系少数民族であるエヴェンキ族の宗教儀礼と清朝宮廷で行われた満洲族の宗教儀礼との関係を検討した。 山本は,江寧(南京)周辺の旗人の資産が近現代中国においてどのように扱われたかを検討した。 松本は,北方民族と対峙し中華を標榜した北朱徽宗の宗教政策を分析した。
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