研究課題/領域番号 |
14310195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
町 博光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10116668)
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研究分担者 |
松見 法男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40263652)
有元 光彦 山口大学, 教育学部, 助教授 (90232074)
崎村 弘文 久留米大学, 文学部, 教授 (50136826)
西村 浩子 松山東雲女子大学, 文学部, 教授 (20248339)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 奄美諸島方言 / 世代差 / 変容 / 奄美普通語 / 共通語化 / 対話場面 / 与論島方言 / 伝統的方言 / 天城町 / 沖永良部 / 喜界町 / 個人差 / 名瀬市 / 古仁屋 / 湾 / 世代間調査 / 方言主流 / 会話 / バイリンガル / 奄美諸島 / 笠利町 / 徳之島町 / 和泊町 / 与論町 / 場面設定 |
研究概要 |
琉球列島方言に含まれる奄美諸島方言は、現在、急速に方言が失われつつある。 その状況の中で、本研究は、対話資料により、世代間の方言変容の実態をしめし、どのような変化がどのような言語要素からおこりつつあるのかを分析したものである。 調査は、70代・50代・30代・10代を対象におこなった。22の対話場面を設定し、それぞれロール・プレイをしてもらった。奄美諸島の8地点で、統一的な調査を実施することができた。 1大島郡笠利町赤木名 2鹿児島県名瀬市 3大島郡瀬戸内町古仁屋 4大島郡徳之島町亀津 5大島郡天城町岡前 6大島郡和泊町和泊 7大島郡与論町朝戸 8大島郡喜界町湾 研究の成果を、与論島方言を例にしてまとめると、以下のようなことが明らかになった。 1 70代から50代そして30代と、音声事象を中心に、著しい共通語化が進展している。共通語の語彙は、70代では伝統的語形が用いられているが、50代以下では方言の音韻体系にあわせて取り入れられ、世代間の方言差を形成している。 2 共通語化が進展しているものの、30代でも、方言使用に抵抗感はなく、方言は生活語として機能している。 3 10代では、ほぼ完全に共通語化が進み、方言はすでに消失している。しかし、彼らの話す共通語は、奄美普通語と呼べる特徴を持ったものである。彼らが今後方言を獲得していくかどうかが伝統的方言の残存に関わる。
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