• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

紛争解決・予防と市民社会形成の過程に関する理論的考察:アジア諸国の事例

研究課題

研究課題/領域番号 14320031
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関広島市立大学

研究代表者

福井 治弘  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 教授 (20272164)

研究分担者 東郷 育子  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 講師 (30305792)
水本 和実  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 助教授 (20305791)
シェラー クリスチャン  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 教授 (10347619)
星野 俊也  大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (70304045)
秋山 信将  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 講師 (50305794)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2003年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2002年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
キーワード市民社会 / 紛争解決 / 紛争予防 / 平和構築 / 紛争 / アジア
研究概要

本研究の目的は、アジアという地域において欧米の社会的・歴史的文脈で形成された「市民社会」の概念が有用なのか、またアジアにおける紛争後の政治発展を分析する際に「市民社会」が普遍性を持って受け入れられるのかを検討し、「市民社会」論の普遍化の可能性の検討、紛争解決プロセスにおける「市民社会」概念の、構造変革要因として、ならびに政策概念としての役割を検討することであった。
本研究では、会合やメール等による概念整理のための意見交換を行いつつ、各研究分担者の選択した事例(東ティモール、カンボジア、スリランカ、アフガニスタン、中央アジア、韓国)研究のためのフィールド・リサーチを実施した。また、「市民社会」概念の発生の欧州における文脈から必然的に、また比較材料の提供という観点から、フィンランドのタンペレ平和研究所のプロジェクトチームを招聘し、広島において紛争の解決と予防における市民社会の役割について、欧州の事例とアジアの事例を比較するためのワークショップを開催し、その参加者(報告者)などからの協力を得て報告書を作成した。報告書は、市民社会論の展開をアジアの文脈と安全保障の文脈から理論的に概観した後、紛争後の平和構築における市民社会、紛争の発生防止における市民社会、そして、ドナーサイドの市民社会の役割について論じている。
本研究により明らかになったことは、「市民社会」というきわめて「西欧的」な概念であるが、アジア諸国においても平和構築の場面でドナー側、地域社会側の両者が非常に強く意識している概念であるということがまず挙げられる。また、地域社会の文化に根ざした社会規範との整合性という問題から派生するドナー側と地域社会側との摩擦や、ドナーへの依存度の高まりへの懸念は当然発生するが、その一方脆弱な行政に代わる社会サービスの提供、コミュニティー間の自発的メディエーションのチャネルとしてのNGOグループの役割など、今後市民社会の紛争解決・予防における役割は今後一層高まっていくことが確認された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋山 信将: "「通常兵器分野における人材育成」のための知的インフラ整備について"(財)日本国際問題研究所 軍縮不拡散促進センター「通常兵器分野における人材育成」. 8-24 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 水本 和実: "UNTACの成果と新生カンボジアの課題"広島市立大学広島平和研究所編「人道危機と国際介入-平和回復の処方箋」. 179-200 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 星野俊也: "国際平和回復政策の展開と日本"大阪大学大学院博士論文. 160 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi