研究課題/領域番号 |
14330020
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
秋元 英一 千葉大学, 法経学部, 教授 (00064113)
|
研究分担者 |
浅井 良夫 成城大学, 経済学部, 教授 (40101620)
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
土井 日出夫 横浜国立大学, 経済学部, 教授
永岑 三千輝 横浜国立大学, 商学部, 教授 (70062867)
廣田 功 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90055236)
雨宮 昭彦 千葉大学, 法経学部, 教授 (60202701)
小野塚 知二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40194609)
梅川 正美 愛知学院大学, 法学部, 教授 (30135280)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | 新自由主義(New Liberalism) / 新自由主義(Neo Liberalism) / 連帯主義 / ハイエク / ネオ・コンサーバティズム / ディリジスム / ケインズ主義 / サッチャー / 新自由主義 / ウォルター・リップマン / 新保守主義 / 市場志向型 / 社会主義 / 1990年代 / 古典的自由主義 / 計画経済 / 両大戦間期 / 第二次世界大戦 / オルド自由主義者 |
研究概要 |
成果報告書はI 理論、II 歴史的淵源、III 歴史的変容、IV 現段階、に分かれ、メンバー12名全員が原稿を提出した。小野塚知二「新自由主義と現代」は、介入的な自由主義(New Liberalism)の介入的性格がハイエクらの新自由主義(Neo Liberalism)を生み出したと主張した。廣田明「フランスにおける福祉国家原理の成立」は、連帯主義のもつ国家介入に対する肯定的態度を評価し、それが新自由主義への道を準備したと論じた。藤井透「世紀転換期イギリスにおける貧困の発見」は、ラウントリーによる「貧困」と「貧困線」の仮説構築の経済史的意味を追求した。浅井良夫「日本における自由主義と福祉国家-石橋湛山を中心に」は、自由主義者石橋湛山を取り上げ、その経済学の特徴が後発国型のケインズ主義にあり、消費よりも供給重視だったし、第二次大戦後の雇用と福祉の重視の流れをつくったと結論した。秋元英一「アメリカ自由主義の歴史的変容」は、レーガン大統領誕生と前後して民主党リベラルのあいだに広まったネオ・リベラリズムにおいては、投資とテクノロジー、そしてコミュニティを通じる協調が重視されたが、結局はネオ・コンサーバティズムの民衆浸透に敗れ去ったと論じた。廣田功「欧州統合とフランス経済学」は、第二次大戦後のフランス自由主義に内在した2つの新自由主義(管理経済による地域統合構想と自由貿易論者による自由貿易圏構想)の葛藤の歴史的淵源を明らかにした。雨宮昭彦「ナチス期ドイツにおける新自由主義経済政策思想の展開」は、ナチス時代の経済学者ベームやオイケン、ミクシュをとり上げ、ナチス期の新自由主義的市場政策が競争秩序を市場に強制するものだったとした。梅川正美「1980年代以降のイギリス新自由主義」は、サッチャーの新自由主義が私的所有の確立と経営者の自由拡大をめざす経営者解放の哲学だったと結論した。
|