研究課題/領域番号 |
14340112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 特殊法人日本原子力研究所 |
研究代表者 |
目時 直人 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 主任研究員 (40343909)
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研究分担者 |
金子 耕士 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 研究員 (30370381)
芳賀 芳範 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 副主任研究員 (90354901)
山本 悦嗣 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 副主任研究員 (50343934)
松田 達磨 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 研究員 (30370472)
大貫 惇睦 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40118659)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | ウラン / 中性子散乱 / 超伝導 / 強磁磁性 / 反強磁性 / 四極子 / 軌道 / ネプツニウム / 四極子秩序 / 結晶場 / 磁気秩序 |
研究概要 |
強磁性超伝導体の磁気変調の検出及び非弾性散乱実験の効率化のため分光器多重化を行い、位相空間を4次元的に測定できるxサークルを拡張した。 5f局在電子系U_3Pd_<20>Si_6の強磁性と反強磁性秩序の共存と磁気相図、高次の相互作用による新しい磁気構造とスピンフロップ転移の存在を高磁場実験により明らかにした。この物質の低エネルギー励起に準粒子による準弾性散乱を発見した。これは2つの局在5f電子以外に、遍歴的な性格を持つ5f電子が存在することを示す有力な実験的証拠である。 重い電子系超伝導体PrOs_4Sb_<12>がΓ_1基底-重項とΓ_4励起三重項の準四重項状態を持ち、超伝導に隣接したOxyタイプの反強四極子秩序の存在を明らかにした。結晶場励起と結合した重い電子による準弾性散乱が、超伝導転移温度で結晶場励起と共に大きく変化することを発見した。分散からf電子間は四極子相互作用が本質であることを示した。強磁性揺らぎの探索を行っている。 5f電子遍歴反強磁性体U115及びNp115の研究を行った。これらの磁気構造が、電子構造によって敏感に変化し、軌道の自由度や磁性と四極子の相互作用の競合の影響を強く受けていることを示唆する結果を得た。 反転対称性のない重い電子系超伝導体CePt_3Siにおいて0.17μ_Bの静的な長距離反強磁性秩序と超伝導の共存を発見した。結晶場励起の測定から、立方晶Γ_8四重項状態が1meV分裂し、その分裂幅は近藤温度と同等のエネルギースケールである。この準四重項状態は磁性と四極子(軌道)の自由度を持つ。反転中心がないためp波超伝導は不利であるが、Ceの磁気モーメントが強磁性的な反転対称性の存在する底面でp波超伝導が実現している可能性を示唆した。単結晶の測定で準弾性散乱を秩序ベクトル近傍に観察したが、超伝導転移温度上下で大きな変化はなかった。
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