研究分担者 |
池水 信二 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (60333522)
有馬 英俊 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (50260964)
山田 源 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (80174712)
首藤 剛 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (80333524)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
本研究は、タンパク質フォールディング異常に基づく遺伝病および難治性のガンの治療原理を開発するための基盤的研究であり、三つのプロジェクトから構成される。 第一の目的は,嚢胞性線維症の原因蛋白である変異CFTR (ΔF508 CFTR)の小胞体保持にカルネキシンが直接的に関与しているか否か明らかにすることであった.その結果,CalnexinはER retentionしたCFTRのERADの抑制に重要であることが初めて明らかとなった.さらに,calreticulinがCFTRの小胞体からの輸送に関与する可能性が示唆され,calreticulinの発現がcurcuminという薬剤により抑制されることを見出した.また,CFTRの発現とTLRの発現にDNAのメチル化を介した新たな制御機構があることを明らかにした.第二の目的は、最近、偶然にも見いだした熱ショック蛋白質を抑制するvitamin Kの作用機序を解明することであった。その結果,臨床用量のVK2がinvivoで組織レベルのHsp72のmRNA発現レベルを抑制することを明らかにした.さらに,ガンに対する全身温熱療法の有効性を科学的に証明できた.第三の目的は、我々により見いだされたX染色体上に存在するガン抑制遺伝子、MEFのエピジェネティックな遺伝子発現制御機構の解明とともに臨床ガンサンプルを用いた発現解析を解明を行った。その結果,MEFの核内局在と転写活性化にSUMO化,アセチル化並びにSP1による転写制御機構を明らかにでき,ガン組織において発現が低下していることを見出した.
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