研究課題/領域番号 |
14370801
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
松尾 ミヨ子 鳥取大学, 医学部, 教授 (10199763)
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研究分担者 |
加藤 敏明 鳥取大学, 医学部, 助教授 (80161107)
平松 喜美子 鳥取大学, 医学部, 助教授 (70284007)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 高齢者 / 日常生活活動 / 座業による娯楽活動 / 生活体力 / 自己効力感 / 肘掛け椅子体操 / 運動継続 / 自己効力 / 高齢者の運動 / 生活機能動作 / 運動継続への影響要因 |
研究概要 |
<目的>高齢者のための座業中心の趣味・娯楽活動は、日常生活活動に必要な動作能力の維持・改善には効果を期待できないのではないか、また高齢者の運動継続の要因について検討するために、4つの高齢者集団から測定と質問調査によるデータを得た。<方法>1年以上定期的な運動を実施していた常時運動群(42名)、公民館で座業中心の趣味活動を行っていた公民館群(15名)、高齢者入居施設のケアハウス(18名)、外出機会の少ない自宅群の4群(6名)に、生活体力、体組成、筋力を測定した。調査では、一般属性、疾病の管理状況、生活習慣、健康管理の自己効力感、体力に関する自己効力感を自己記入法で質問した。運動効果と継続要因の分析のために公民館群とケアハウス群には7ヶ月間の肘掛け椅子体操30分を週に1回の頻度で実施した。<結果>常時運動群の生活体力は有意に他の3群より高かった。体力に関する自己効力感は、速歩きや階段上がりは常時運動群に比べ、他の3群はより軽いレベルでできないと感じていた。掃き掃除、拭き掃除など数種の動作の組み合わせによるものは、歩行など単独動作に比べ、常時運動群と他の3群間の差が大きくなった。公民館群とケアハウス群では体操中の7ヶ月間の生活体力に差は見られなかった。筋肉量の変化も7ヶ月間で変化しなかった。公民館群とケアハウス群間の生活体力の差もなかった。公民館群の健康管理自己効力感は、4群の中でも低い方で、特に生活への運動の取り入れ方、運動の方法、利用できる施設などに関して、効力感が低くなっていた。<考察>座業中心の公民館での趣味活動を行っていた公民館群は、虚弱高齢者の多いケアハウスの高齢者と同様の生活体力であった。公民館群の体力に関する自己効力感もケアハウス群と類似していた。座業による活動だけでは生活体力の維持には不十分であり、座業活動者に対しては、生活に運動習慣を形成するような支援を要する。
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