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なぜ日本の子どもは心の推測課題で発達が1年遅れるのか:情報処理に基づくモデル

研究課題

研究課題/領域番号 14510175
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大阪樟蔭女子大学

研究代表者

菊野 春雄  大阪樟蔭女子大学, 人間科学部, 教授 (00149551)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード心の理論 / 心の理解 / 発達 / 幼児 / 推論 / 理解 / 情報処理 / 文化 / 文化差 / 心の推測 / 情報 / メッセージ / 知識 / 表象 / 統合 / 推測 / 誤信念 / 子ども / 反応時間
研究概要

研究1では、心の理解についての文献を展望し、心の理解についてどのような理論的立場があるのかを考察した。その結果、セオリー理論とバイアス理論の2つの立場があることが明らかになった。セオリー理論では、4歳を節目として子どもは心を推測するための「心の理論」を形成することが仮定されている。他方、バイアス理論では、4歳以下の子どもであっても、基本的に心の推論をするための基本的能力を保持していることが仮定されている。特に、バイアス理論では作業記憶など情報処理の差によって発達差が解釈可能である。研究2では、心の推論課題については、性差が見られるかどうかを検討した。その結果、男児に比べ女児の方が、誤信念課題の正判断数は優れていた。しかし、反応時間については、性差は見られなかった。正判断数と反応時間の結果から、心を推測する能力について、表面的に性差は見られるが、能力の獲得について性差が見られるわけではないことを示唆している。むしろ、取得した能力を自発的に使うかどうかについて、性差が見られるのではないかと仮定された。研究3では、心の理論課題における日英の文化差について検討した。その結果、日本の子どもに比べ、英国の子どもの方が、誤信念課題の正判断数は有意に優れていた。研究4では、大学生の心の理解について、日英の文化差を比較検討した。すなわち、人は、「自分の知っている知識」と「他者から与えられた知識」のどちらに依存して判断するのかについて日英の文化差を比較検討した。その結果、英国の大学生は他者の知識に基づいて判断するのに対して、日本の大学生は自分の知っている知識に基づいて判断することが認められた。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2005 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (7件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 心の理解について:大学生における文化差2005

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 雑誌名

      子ども研究所紀要 1

    • NAID

      110009905155

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The issue on Mind : the differences of culture on adults2005

    • 著者名/発表者名
      Haruo Kikuno
    • 雑誌名

      Bulletin of Child Institution 1

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 認知発達における性差についての研究2004

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 雑誌名

      児童学研究 18

      ページ: 1-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The difference of gender on the development of cognition2004

    • 著者名/発表者名
      Haruo Kikuno
    • 雑誌名

      Child Study 18

      ページ: 1-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 心の理解について:大学生における文化差2004

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 雑誌名

      子ども研究所紀要 1

    • NAID

      110009905155

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 子どもにおける心の理解のメカニズムについての検討:セオリー理論とバイアス理論の論争について2003

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学人間科学部紀要 3

      ページ: 81-87

    • NAID

      110000040470

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The examination of mechanism of children's acknowledgment of mind : Argument between Theory theory and Bias theory.2003

    • 著者名/発表者名
      Haruo Kikuno
    • 雑誌名

      Bulletin of Osaka Shoin Women's University 3

      ページ: 81-87

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菊野 春雄: "子どもにおける心の理解のメカニズムについての検討"大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要. 3号. 81-88 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 菊野 春雄: "幼児における心の理論の発達:誤信念課題における性差について"児童学研究. 18. 1-11 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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