研究課題/領域番号 |
14510591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
WALTER Ruprechter (RUPRECHTER Walter) 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50254123)
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研究分担者 |
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
黒子 康弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50305398)
初見 基 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ウィーン / ハイパーテクスト / 文化史 / コンピュータ / 情報学 / 20世紀 / ウイーン / ヘルダー / ハーマン / ルドルフ・ブルガー / ボルフ・ハース / トーマス・ブルスィヒ / ハイパーテキスト |
研究概要 |
本プロジェクトは、20世紀の文化史記述方法として、新しい学術と新しいメディアのスタンダードに対応するモデルを開発する基礎的研究を行った。その際、学問的な領域において、文化史を包括的な生の諸連関に存するひとつの一体性をもった経験領域として提示できるようなシステムの開発に重点を置いた。原則的に精神科学や社会科学といった分野にとどまらず、諸学問分野が交錯し合う、学際的な接近、つまり工学、情報学、経済学、などの学問分野をも含み込んだ共同作業が目ざされ、本格的な研究に向けての足固めが整った段階である。 具体的には、以上のように諸分野を横断するような学際的研究のモデルケースとして、ハイパーテクストの構築による1900年前後のウイーンの文化記述という形で寄与できたと考える。2002年12月に我々は、ハイパーテクスト構築の基礎を学ぶため専門家を呼び、ワークショップを開いて以降、その技能レベルを持続的に向上することに力を入れた。続いて、文化記述モデルの理論的パースペクティヴの確立、理論的展開を果たすべく、ウイーンのモデルネの受容史ならびに文化学的問題設定を問い直し、新たな記述モデルの確立の礎石を打ち立てた。さまざまな大学から募った10人にのぼる研究参加者からなるチームによる共同研究と論文執筆による論集は、形式と内実ともに本研究の文化記述モデルの基本要素を形作るものとなった。これは、A4判80ページほどの実績報告書として提出、公表される。また2003年8月に、本研究代表者であるループレヒターが渡欧し、海外の協力者としてIFKウイーン(ウイーン文化学研究所)、ゴットフリート・ブンベルク教授と会い,資料選定から、研究成果の発表にいたるまで多方面での支援を取り付けていることも報告しておきたい。
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