研究課題/領域番号 |
14540656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
秋山 忍 独立行政法人 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (50196515)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ツリフネソウ属 / 多様性 / ヒマラヤ / 中国 / 分類 / 種属誌 / 中国西南部 / ドレパノフォラ群 |
研究概要 |
本研究では、「中国西南部・ヒマラヤ地域種群」の中でも特に多様性が高く、種の認識が困難と考えられるlmpatiens drepanophoraとその近縁種からなる種群(「drepanophora群」と称する)について以下の解析を進めた。 1.「中国西南部・ヒマラヤ地域種群」のツリフネソウ属全体の中における系統関係を明らかにしておくために、rbcLとtrnL-trnF間の遺伝子領域を解析し、「中国西南部・ヒマラヤ地域種群」には、1)同地域でのみ多様化したグループと、2)同地域だけでなく他地域へ広がったグループの2群からなることを明らかにし、得られた系統樹を支持する形質を探るため、染色体数、ならびに花形態、および花序型区分との相違を考察した。 2.花の各器官の形態を観察し、図化した。観察した花部各器官の形態を解析し、変異性を調べた。また、種間の相違点を明らかにするために、各種の花部器官について比較を行ない、異同を明らかにした。 3.従来分類形質のひとつとして重視されている花序の形態について観察し、解析を行なった。 4.これまでに記載されている種の形態形質における異同を明らかにするために、各種の花部器官および花序の形態について明らかにした異同との比較検討を行なった。 5.中国植物誌英文版出版プロジェクトに協力し、中国の陳芸林らと共同研究を行い、これまで中国から記載された全種について、予備的な検討を行い、その結果をFlora of China (C. Y. Wu&P. H. Raven総監修)の1巻としてまとめた。 6.上記研究の過程で明らかになったキナバル産の種を新種として専門誌に発表した。また、この新種を含む種の染色体数について専門誌発表した。
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