研究課題/領域番号 |
14550078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
日和 千秋 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (80294198)
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研究分担者 |
中井 善一 神戸大学, 工学部, 教授 (90155656)
安達 泰治 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40243323)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 生体吸収性材料 / 組織再生工学 / スカフォールド / 複合材料 / 骨組織再生 / 生分解性樹脂 / スキャフォールド / 骨構造体 / 生分解性プラスチック / 界面強度 |
研究概要 |
生分解性樹脂の中でもポリ乳酸樹脂(PLA)やポリカプロラクトン樹脂(PCL)は生体用材料として期待されている.本研究ではPLA樹脂の高強度な繊維と射出成形用PLA樹脂により,生体用吸収性複合材料を開発した.繊維と樹脂の界面接着性を改善するために繊維をアルカリ溶液に適当な時間浸漬したところ繊維表面には凹凸が生じた.そしてガラス転移温度の上で繊維と樹脂をプレス成形して複合材料を作成した.その結果,界面で良好な接着性が得られたため,複合材の強度と剛性は複合則で求められる値と一致した.また滅菌処理ではEOガスによる場合に材料の強度低下が小さかった.また生分解により約2ヶ月で強度が大きく低下することがわかった. さらに骨組織再生用の多機能なスカフォールドを織物の複合材料により開発した.PLA繊維の織物にPCL樹脂をバインダーに用いることで高強度と高剛性が得られた.このスカフォールドの空孔率は90%であった.PCLの外膜は微小な空孔を有しており,空孔は生分解により合体して大きくなった.またスカフォールド上でのマウスの骨芽細胞様細胞の接着性と成長性はコラーゲン綿の場合と変わらなかった.このスカフォールドの強度は約6週間で大きく低下した.以上より実用に供することができる生体用複合材料が開発できた.
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