研究概要 |
1.平成15年1月から2月にかけて,生活科の合科的・関連的な指導の実態を把握するために愛知県下の国公立小学校(383校)に対しアンケート調査を実施した。その調査結果に分析と考察を加え学会発表を行い,論文としてまとめた。 2.平成15年3月,16年3月と9月にアメリカでデューイ実験学校とサービス・ラーニングに関する研究資料の収集を行った。それらをもとに学会発表を行い,論文としてまとめた。その論文の一つは『せいかつ&そうごう』第12号に掲載された。そして,サービス・ラーニングに関する資料をもとに作成した論文を本研究の成果報告書に掲載した。 3.平成14年度から16年度にかけて,各研究者が共同研究を行っている愛知県を中心とした小学校および中学校の生活科と総合的な学習に関する研究紀要,実践報告,教育課程,評価規準等のデータを収集した。また,授業ビデオをDVDに収録し,単元構想,学習指導案とともにデータベース化した。そして,そのデーターベースを愛知教育大学生活科教育講座のホームページで閲覧できるようにした。このデーターベースの一覧表は本研究の成果報告書に掲載されている。これらのデーターベースを大学での生活科の授業や現職教員の研修に活用する方法を検討したが,本研究内では時間的,費用的に困難であると判断し,次の研究に委ねるという結論に至った。 4.各研究者がそれぞれの専門性をいかして,幅広い見地から本研究課題にアプローチしてきた。それゆえ,その研究はカリキュラムの統合やデューイ実験学校に関する歴史研究,幼小連携カリキュラムに関する研究,生活科の合科的・関連的な指導についての調査研究,生活科の年間指導計画の在り方に関する研究,生活科学習の評価法の開発研究,アメリカ合衆国のサービス・ラーニングやドイツの事実教授に関する研究など,広範囲に及んでいる。
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