研究課題/領域番号 |
14657210
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 駒澤大学 (2003) 東京大学 (2002) |
研究代表者 |
吉川 宏起 駒澤大学, 医療健康科学部, 教授 (10272494)
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研究分担者 |
井上 優介 東京大学, 医科学研究所, 講師 (40232566)
杉下 守弘 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114513)
荻野 孝史 国立精神・神経センター, 神経研究所, 室長(研究職) (50185526)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脳疾患 / 定量的MRスペクトロスコピー / 磁気共鳴影像法 / 自動組織分画 / ファントム実験 / 磁気共鳴映像法 |
研究概要 |
20〜28歳の正常男性3名を対象に脳の3次元T1強調画像を撮像した。撮像は2日間(2回/日)にわたって施行され、得られたデータから自動3次元組織分画プログラムおよび定量的^1H-MRS解析プログラムの精度ならびに再現性の検討を行った。得られた定量化の精度と再現性は、それぞれ10〜19%と±12.8%で、これは平成14年度に施行したファントムにおける精度と再現性(7〜12%と±8%)と比較してともに低く、白質よりも灰白質において低かった。ポジショニングや設定した関心領域の位置のずれや体動の影響による誤差が主たる原因と考えられた。上記20歳台正常男性3名の他に40歳代3名と50歳代3名、70歳代3名の無症候の正常男性に対して自動3次元組織分画定量的^1H-MRSを施行し、加齢現象に伴う脳の代謝基質の変化を検討した。灰白質および白質ともに加齢に伴う脳の萎縮傾向が見られ、白質におけるN-acetylasparatate (NAA)の減少傾向が見られた。灰白質ではばらつきが大きく、加齢による各代謝其質の一定の変動は得られなかった。FLAIR画像および磁気移動コントラスト(MTC)情報による脳虚血巣の定量化を行ったが、加齢による有意差は得られなかった。対象の選択法や測定法の精度の低さが原因と考えられた。インフォームドコンセントの得られた2例の脳疾患症例(粗大病変を有する陳旧性脳梗塞例(65歳男性)とHIV関連脳症(58歳男性))に対して3次元自動組織分画定量的^1H-MRSを行い、関心領域内において正常部と比較して病巣部におけるNAAの低下が認められた。今後は微細脳病変における3次元自動組織分画定量的^1H-MRSの臨床応用が可能となる測定法精度の向上が必要である。
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