研究課題/領域番号 |
14658057
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 和歌山信愛女子短期大学 |
研究代表者 |
大山 輝光 和歌山信愛女子短期大学, 生活文化学科, 講師 (40271481)
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研究分担者 |
三好 邦男 和歌山信愛女子短期大学, 生活文化学科, 講師 (10290462)
畑中 雅英 和歌山信愛女子短期大学, 保育科, 講師 (40290465)
室 みどり 和歌山信愛女子短期大学, 保育科, 教授 (10290446)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | キーボード / 音楽 / リズム / タイピング / 情報教育 / リテラシー / 打鍵 / コンピュータ |
研究概要 |
人とコンピュータとの自然で円滑なコミュニケーションを実現するため、我々は音楽を用いて情報技能のトレーニングを支援する研究を行った。特に、タッチタイプトレーニングとスポーツにおける反復練習との類似性に着目した練習手法を提案し、集合研修と2種類の評価プログラムによって調査を行った。調査協力者は18歳〜63歳の男女403名、調査期間は平成13年4月1日から平成15年12月17日である。 まず、音楽を聴きながらタッチタイプトレーニングを行うグループと、通常練習を行うグループを比較して行う調査の結果、音楽の有効性が確かめられた。 次に、音楽によるタッチタイプ向上のメカニズムを明らかにするため、音程やリズム感、歌唱技能などを調べる音感テストを行い、タッチタイプとの相関性を調べた。その結果、タッチタイプ技能と歌唱実技に相関性が確認された。 最後に、身体能力の違いがタッチタイプトレーニングに及ぼす影響を明らかにするため、スポーツテストを行い、タッチタイプとの相関性を調べた。調査項目は、反復横跳び、垂直跳び、背筋力、上体そらし、体前屈、握力、踏み台昇降である。その結果、タッチタイプのトレーニング時間と背筋力との相関が確認された。しかし、その他の項目においてはタッチタイプ技能との相関は確認できなかった。一方、音感テストとスポーツテストの間には、リズム感と背筋力、上体そらし、そしてスポーツテスト総合点など、多くの相関が確認された。このように、相関性が低いと思われるスポーツとタッチタイプの双方のトレーニングに対し、音楽が有効であることは非常に興味深い。また、今回の調査結果は、タッチタイプが身体の不自由な障害者や高齢者にも十分に習熟可能な技能であることを示唆しており、生活をサポートする道具として誰もがコンピュータを有効に利用可能であると考えられる。
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