• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高等植物のペプチド性リガンドと受容体分子に対するSHEPHERDタンパク質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15031213
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋大学

研究代表者

石黒 澄衞 (石黒 澄衛)  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50260039)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードシロイヌナズナ / SHEPHERD / CLAVATA / 分子シャペロン / ペプチド性因子 / 花粉 / タペート細胞 / HSP90 / 茎頂 / エキシン / ペプチド性リガンド
研究概要

シロイヌナズナのSHEPHERD(SHD)遺伝子がコードするGRP94は小胞体局在型のHSP90類似タンパク質である。一方、植物ゲノムにはペプチド性因子や受容体キナーゼの遺伝子が多数存在し、その一つであるCLV3ペプチドとCLV1/CLV2受容体はその機能発現にSHDタンパク質を必要とすることがわかっている。では、SHDのクライアントになるのはCLV1,2,3のいずれであるのか、また、CLV以外のペプチド性因子や受容体の中にもSHDを機能発現に必要とする因子があるのか、解析を行った。
(1)SHDのクライアントであるCLV分子の同定
CLV1,2,3遺伝子のプロモーター領域にSHDのcDNAクローンをつないでshd-1突然変異体に導入した。その結果、CLV3プロモーターで発現させると表現型が最もよく回復した。また、CLV3-GFPタンパク質を発現するシロイヌナズナの培養細胞の細胞内では、ごく微量ながら、SHDタンパク質にCLV3-GFPタンパク質が結合していることがCLV3抗体を用いた実験で確かめられた。以上より、少なくともCLV3がSHDタンパク質のクライアントであることが明らかになった。
(2)機能発現にSHDを必要とするペプチド性因子の探索
CLV3以外にもSHDを必要とする因子があるかどうか検討するため、さまざまなペプチド性因子をshd-1突然変異体のバックグラウンドで過剰発現させ、その効果が表現型に現れるかどうかを観察した。その結果、少なくとも3個のペプチド性因子について、過剰発現の効果がshd-1突然変異体では抑制されていた。この結果は、CLV3以外にもSHDを機能発現に必要とするペプチド性因子または受容体が存在することを示唆している。
(3)花粉表層構造の形成におけるSHDの役割
shd突然変異体では、本来網目状である表層の構造が崩れ、しわが寄ったような構造を示す。透過型電子顕微鏡で花粉の形成過程を追って表層構造の発達の様子を観察したところ、エキシンの発達やポレンコートの蓄積に異常が見られた。SHDは花粉表層の成分を供給するタペート細胞の機能にも重要な役割を果たしていることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

研究成果

(5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 図書 文献書誌

  • [雑誌論文] The Arabidopsis WAVY GROWTH 2 Protein Modulates Root Bending in Response to Environmental Stimuli2005

    • 著者名/発表者名
      Susumu Mochizuki et al.
    • 雑誌名

      The Plant Cell 17

      ページ: 537-547

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] The HALTED ROOT gene encoding the 26S proteasome subunit RPT2a is essential for the maintenance of Arabidopsis meristems2004

    • 著者名/発表者名
      Minako Ueda et al.
    • 雑誌名

      Development 131

      ページ: 2101-2111

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 改訂3版 モデル植物の実験プロトコール イネ・シロイヌナズナ・ミヤコグサ編2005

    • 著者名/発表者名
      島本 功 他
    • 出版者
      秀潤社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Katsunori Hatakeyama: "Antisense inhibition of a nuclear gene, BrDAD1, in Brassica causes male sterility that is restorable with jasmonic acid treatment"Molecular Breeding. 11. 325-336 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Minako Ueda: "The HALTED ROOT (HLR) gene encoding the 26S proteasome subunit AtRPT2a is essential for the maintenance of Arabidopsis meristems"Development. (印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-03-31   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi