研究課題
基盤研究(B)
近年、食後高脂血症の動脈硬化症進展因子としての役割に注目が集まっている。そこで初年度では、油脂の種類、含量の異なる三種類のマヨネーズについて、負荷試験を行い、負荷後、TGマヨネーズに比較して、TGハーフマヨネーズでは、血清TG、カイロミクロンの上昇が有意に抑制されたこと、DGマヨネーズでは、TGマヨネーズと比較して、カイロミクロンの上昇がみられたこと、また、脂肪負荷食と緑茶を同時に摂取すると、カイロミクロンのTG濃度の上昇が有意に抑制された(p=0.0093)ことを明らかにした。2年度では緑茶に加えてレモンに関して、食後の高脂血症に及ぼす影響を検討し、脂肪負荷食とレモンを同時に摂取させると、食後のTG、カイロミクロン-TGの増加は有意に抑制または遅延することが明らかにした。レモンフラボノイドならびにレモンから抽出したエリオシトリン投与においても同様の結果を示すことから、レモン中に含まれるエリオシトリンを主体としたレモンフラボノイドが脂肪負荷食後のTG増加を何らかの機序で抑制していることが明らかとなった。3年度では、この機序を明らかにするため、Caco-2細胞を用いて小腸上皮モデルを構築し、透過試験を行なった。代表的な脂肪酸として、パルミチン酸を指標に検討を行なうと、EGCでは差が認められなかったものの、EGCg添加では、透過の有意な減少が見られ、パルミチン酸の膜での吸収を抑制する可能性のあることが明らかになった。最終年度では、さらにフラボノイドが、脂肪負荷後のTG増加を抑制している機序を明らかにするためにラットのリンパカニュレーション試験を行なった。その結果レモンフラボノイドアグリコン投与において脂肪負荷後のリンパ液の減少、リンパ液中のTGの有意な減少がみられ、レモン、緑茶などに含まれているフラボノイドは脂肪吸収を腸管で抑制し、食後の高脂血症を抑制する可能性が高くなった。
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