研究課題/領域番号 |
15390181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 名古屋大学 (2004-2005) 愛知県がんセンター (2003) |
研究代表者 |
高橋 隆 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50231395)
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研究分担者 |
柳澤 聖 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20372112)
冨田 秀太 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 研究機関研究員 (10372111)
光冨 徹哉 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (70209807)
樋田 豊明 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (80250249)
谷田部 恭 (矢田部 恭) 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (90280809)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 発現プロフィリング / マイクロアレー / バイオインフォマティクス / プロテオミクス / マススペクトロメトリー / 発現プロファイリング |
研究概要 |
本研究において我々は、一年間に5万人を超える人命を奪っている代表的な難治癌である肺癌を対象に、高精度のゲノミクス・プロテオミクス解析能力を活用し、外科切除症例の各々の腫瘍が示す網羅的遺伝子及び蛋白発現プロファイル情報の取得とバイオインフォマティクス処理を進めた。その結果、肺非小細胞癌とくに肺腺癌について、従前の形態学的分類法では不明であった多様性を、遺伝子発現プロファイルに基づいた分子診断によって浮き彫りにすることに成功した。さらに、外科切除後における再発・死亡の予測へと応用すべく解析を発展させつつある。一方、マススペクトロメトリーを用いたプロテオミクス解析は、とくに肺非小細胞癌の外科切除標本を用いて蛋白発現プロファイルに基づいて、極めて高精度に再発・死亡を予測することを可能とするシステムの構築に成功した。さらに、各々の症例において最適な治療薬の選択を可能とするシステムの開発、ならびにプロテオミクス解析手法とバイオインフォマティクス処理技術の導入による鋭敏ながんの血液検査システムの確立などを最終的な目的とした研究を推進し、極めて多量にごく少数の蛋白が存在する特殊性を持つ血液試料を用いてマススペクトロメトリー解析による網羅的ペプチド発現プロファイリングを行うための基盤を確立することに成功した。以上の如くに3年間の本研究を通じて、ヒト肺癌をはじめとする難治癌による死亡者の減少に対する、いわば究極の統合的オーダーメード癌治療戦略システムの構築へとつながる成果を得ることができたので、今後はこれをさらに発展させていきたいと考えている。
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