研究課題/領域番号 |
15500473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
岩岡 研典 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (50223368)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 身体障害児 / 筋出力 / 虚弱高齢者 / 筋音図 / 身体認知度 / 動作再現性 / 動作解析 |
研究概要 |
1.一定動作課題遂行時の当該動作の安定性・再現性を評価する指標を作成するために、脳性麻痺児が同一課題での身体表現を複数回行う際の動作をMotion Capture Systemを用いて撮影・解析した。その結果、身体各部位の3次元空間での経時的な位置変化をトレースすることによって、脳性麻痺児においても一定課題時の動作の再現性を評価することが可能であることが明らかとなった。 2.体力と身体の動作可能性に関する自己認知度との関係について、老人保健施設に入所している67-88歳の虚弱高齢者15名(男性9,女性6)を対象に、最大等尺性膝関節伸展筋力・6m最大歩行速度とバーのまたぎ越しテストを行い、同年代の在宅高齢者と比較した。その結果、施設入所の虚弱高齢者では最大筋力・最大歩行速度が在宅高齢者より有意に低く、動作可能性に関する自己認知度の指標としたバーまたぎ越しの視認値と実際値との差が有意に大きくなることが認められ、身体活動量の低下にともない、体力だけではなく、動作可能性に関する自己認知度も低下する可能性が考えられた。 3.脳性麻痺児の一定の筋出力発揮に関する調節安定性を評価するために、試作したジョイスティック型測定装置を用い、被験者(脳性麻痺児3名、対照児3名)に最大および最大下(最大発揮筋力の20%から80%まで、20%毎)の等尺性肘関節伸展・屈曲動作を課し、課題遂行時の上腕二頭筋・三頭筋の筋電図(EMG)と筋音図(MMG)データから特性を検討した。対照とした障害のない被験者と比較して、脳性麻痺児の筋音の全パワーは低い傾向にあり、また課題強度の増加にともなう高周波数域でのパワースペクトルの増加分が少ないことが観察され、筋収縮の特性を評価する有効な指標となる可能性が考えられたが、先行研究と合致しない測定結果も散見され、さらに検討を進めることが必要と思われる。 4.フィールドでの応用研究とトレーニングなどの介入研究については現在取り組みを進めており、今後成果をまとめる予定である。また、より複合的、包括的な評価指標の組み合わせについても今後検討したい。
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