研究課題/領域番号 |
15500480
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 修一 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70152303)
|
研究分担者 |
高田 義弘 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90216664)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | 高齢者 / 立位姿勢保持能力 / 加速度外乱 / 身体トレーニング / 転倒予防 / 複合トレーニング / 長期間 |
研究概要 |
18ヶ月の身体トレーニングが高齢者の加速度外乱に対する立位姿勢保持能力に及ぼす影響について明らかにするために、高齢者を対象に、トレーニング前後の両群の外乱に対する足圧中心動揺、身体各関節の変動及び下肢筋の筋電図応答、感覚・運動機能、起立・歩行能力の測定、及び転倒に関する調査を行い、それらの変化量について比較検討を行った。高齢者20名(トレーニング群10名、対照群10名)を対象にした。トレーニング群は、ウエイトベルトを腰に締めての爪先立ち・踵立ち運動・スクワット運動、足関節と股関節のストレッチ運動、バランスボードを用いたバランス運動、ウエイトベルトを締めたまま椅子から起立し、5m歩き、また椅子に座る運動を実施した。外乱に対する足圧中心動揺、足関節・膝関節・股関節角度並びに下肢筋の筋電図を分析した。感覚機能は視覚、前庭感覚、体性感覚、運動機能は筋力、関節可動域、反応時間及び静的バランス能力を評価した。起立・歩行能力は椅子からの立ち上がり時間、歩行能力は歩行速度、歩幅、歩調を評価した。 その結果、トレーニング群の外乱に対する足圧中心動揺の応答時間は早くなり、動揺距離は小さくなった。トレーニング群の筋活動潜時は早くなり、前頸骨筋と腓腹筋の共活動指数は、トレーニング後に減少した。足関節・膝関節・股関節角度からみた第1応答時間、第1応答振幅及び最大偏位は、トレーニング群の股関節の第1応答時間・振幅及び最大偏位が減少した。トレーニング群の前庭感覚及び体性感覚機能は向上傾向を示し、また筋力、関節可動域、反応時間及び静的バランス能力は向上した。トレーニング群の椅子からの立ち上がり時間は短くなり、普通及び急ぎ歩行時の歩行速度は速くなった。転倒回数において、トレーニング群は減少し、対照群は増加した。 以上のことから、本トレーニングプログラムは加速度外乱に対する立位姿勢保持能力を向上させ、転倒予防に効果があることが示唆された。
|