研究課題/領域番号 |
15659385
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
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研究分担者 |
井出 千束 京都大学, 医学研究科, 教授 (70010080)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (90240952)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (10243031)
邵 仁哲 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40305587)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (70275220)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 神経再生 / 再生用デバイス / 筋組織 / 免疫染色 / PGP9.5 / ラット / 坐骨神経 / コラーゲンチューブ |
研究概要 |
昨年までの研究成果により、筋組織から神経再生用デバイスを作成する処理法に関しては、ドライアイス、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、マイクロウェーブを用いた処理法により、これまで48時間以上かかっていた処理を2時間以内で行うことが可能になった。この方法を用いてラットの坐骨神経の5mmのギャップに対して再生実験を行ったところ、約2ヵ月後には肉眼的に神経組織と思われる索状物が確認できた。またトルイジンブルー染色による検討でも神経組織と思われる組織が確認できた。次に免疫染色を行い、神経の再生が起こっていることを再確認し、同時に術後何週で5mmのギャップの再生が完了するかを確認した。手術後1週、2週、4週、5週の組織でPGP9.5を用いた免疫染色を行った。術後1週でPGP9.5陽性の神経組織が神経断端の中枢側より筋組織を処理して作った神経再生用デバイス内に再生しているのが確認できた。しかし、再生はデバイスの途中までで遠位端までの再生は認められなかった。術後2週では、さらに遠位側まで神経の再生を認めたが、遠位端までは到達していなかった。術後4週では、ほぼ遠位端までの再生が確認でき、5週後では末梢側の神経組織内にまで中枢側から再生してきた線維が到達していることが確認できた。この結果から1回の手術で再生用デバイスの作成と埋め込みが可能であることが明らかとなった。今後はイヌの自律神経である下腹神経に対し、以前検討したコラーゲンチューブと今回の自己の筋組織を用いた再生用デバイスを用いて、二つのデバイスの比較検討を行っていく予定である。
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