研究課題/領域番号 |
15791324
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
小島 悦子 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (00326612)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | がん性疼痛 / 疼痛マネジメント / 継続教育 / がん患者 / 看護師 / 判断 / 看護師の知識 / 困難 / 実態調査 |
研究概要 |
アンケート結果から、一般病棟に勤務する看護師のがん性疼痛マネジメントにおける看護師の役割に関する認識は高いが実際のアセスメントに必要な薬剤の作用等に関する知識の認識は低く、アセスメントには困難を感じていない状況が明らかになった。またがん性疼痛に関する研修の受講経験は半数のみであった。また緩和ケア病棟に勤務する看護師のがん性疼痛マネジメントの実践的知識獲得のプロセスに関する質的記述的研究からは、結び付けの作業が大切で、そのためには、同僚の問いかけ、責任が要求される場、わかっている人の存在、自己内省が必要と考えられた。 以上から、一般病棟に勤務する看護師に対しては、従来行われているような知識量を増やすための研修が必要であるが、研修受講への動機が高くないことから、看護基礎教育や病院内の卒後教育にがん性疼痛マネジメントの教育を必修化していく必要性がある。Howellら(2000)は単発的なワークショップでは直後の知識レベルは向上するが、3ヶ月後には元のレベルに戻ったと報告している。Janjanら(1996)はロールモデルワークショップ後の知識と態度のレベルが向上し、6ヶ月後も持続したと述べている。Sloanら(1996)は実行に対する瞬時のフィードバックがとても効果的な教育となったと述べ、それをもとにPlymaleら(2001)は模擬患者への実践とインストラクターからのタイムリーな評価を取り入れた2時間のモジュール教育を実施し効果があったと報告している。Crantonは実践的知識を獲得していくためには経験の共有化が必要と述べている。 よってがん性疼痛マネジメントの教育プログラムには、知識を増やすための研修と、研修後3ヶ月以内にインストラクターを配置した小人数制で経験を共有する事例検討会、実践を振り返るための模擬患者へのロールプレイの実施が必要である。(782文字)
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