研究課題/領域番号 |
15H02605
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 神戸大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
定延 利之 京都大学, 文学研究科, 教授 (50235305)
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研究分担者 |
林 良子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20347785)
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研究協力者 |
宇佐美 まゆみ
エリクソン ドナ
金田 純平
キャンベル ニック
坂井 康子
匂坂 芳典
朱 春躍
砂川 有里子
友定 賢治
森 庸子
大和 知史
ウィリアムズ J. カティータ
ベケシュ アンドレイ
柳 圭相
朴 英珠
ラトナーヤカ ディルルクシ
ジャヤティラカ ディルシャーニ
ディルシャーラー=ジャヤスーリヤ ドゥリニ
新井 潤
スサイラジ アントニー
テキメン アイシュヌール
アヴダン ナーゲハン
ヒダシ ユディット
エシュバッハ=サボー ヴィクトリア
ショモディ ユーリア
オバート ケリー
メネゼス キャロライン
昇地 崇明
大工原 勇人
羅 米良
羅 希
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2017年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2016年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2015年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | 非流ちょう性 / 通言語的 / つっかえ / 膠着語 / 日本語 / 話しことば / 文法 / 延伸型続行方式 / 通言語的研究 / 延伸 / とぎれ / 非流暢性 / 音声 / 膠着性 / 文節 / こまぎれ発話 / アクセント / コピュラ / 発話 |
研究成果の概要 |
文字言語より音声言語が基礎的なものであることは多くの言語学者に認められているが、実際の研究は文字言語が中心で、日常会話の非流ちょうな発話の研究は多くはない。この研究は非流ちょう性を音声言語の宿命と認め、これに文法的な観点から光を当てるものであった。過去の研究は形態素の音韻的複雑さが非流暢性のパタンに影響すると指摘しているが、これとは別に、我々は言語の膠着性の高低が、形態素内部でのとぎれ型続行方式のつっかえの自然さに影響するという仮説を提出し、韓国語・シンハラ語・タミル語・中国語・トルコ語・ハンガリー語・フランス語についてこの仮説の妥当性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が普段何気なく話している発話は、母語話者といえども非流ちょうであるが、かなりの秩序があり、言語のタイプごとに違いが見られるということを実際に示した。日本語をはじめとする膠着語(こうちゃくご)は、聞き手にとっては、語を理解しても文を同時に理解することができず、格助詞のようなことばを聞くまで文理解が進められないという、「待たされる言語」である。この言語の話者は、自分が得た語の情報を、文理解が可能になるまで心内バッファ(一時貯蔵所)にとどめておく能力が鍛えられているので、「ブルキナファソ」を「ブルーキナファソ」と言うような、入力のおかしな語がまかり通るのではないか,というのが仮説の内容である
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