研究課題/領域番号 |
15H03046
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石橋 仁 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50311874)
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研究分担者 |
江藤 圭 生理学研究所, 基盤神経科学研究領域, 助教 (30545257)
小島 史章 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (30550545)
秋田 久直 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (70118777)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2015年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 脳・神経 / 生理学 / 神経科学 / リハビリテーション科学 |
研究成果の概要 |
脳梗塞後の神経機能の変化は十分には解明されていない。ラット大脳皮質運動野にエンドセリンを微量注入すると、注入した脳部位と対側の前肢の運動機能が低下したが、数週間後には前肢機能の回復が見られた。脳梗塞部位は3週間後でも回復していないことから、脳梗塞後には傷害を受けていない脳部の神経回路機能の再編が起こっていると考えられた。また、ブラジキニンが心臓神経叢を介して心臓機能を変化させ、脳梗塞の発生に影響を与えている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラット大脳皮質運動野に血管収縮作用のあるエンドセリンを注入すると、注入部位周囲に脳梗塞ができることがわかった。右脳にエンドセリンを注入すると左前肢の動きに障害が生じた。この運動障害は、エンドセリンの影響を受けていない部位の神経回路機能が再編成を起こすことにより徐々に回復していることが示唆され、今後の研究進展のための基礎を築けたと考えている。また、ブラジキニンが心臓神経叢を介して心拍を抑制して脳梗塞の発生に影響を与えている可能性が示唆された。このことは、高血圧治療に使用されるACE阻害剤の副作用を解明する一端となる可能性がある。
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