研究課題/領域番号 |
15H03376
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
安本 雅典 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (40293526)
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研究分担者 |
糸久 正人 法政大学, 社会学部, 准教授 (60609949)
渡邉 万里子 東京理科大学, 経営学部経営学科, 講師 (70736701)
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研究協力者 |
許 経明
吉岡 徹 (小林 徹)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 協調的な標準化 / 標準必須特許(SEP) / システム知識 / ネットワーク / 実装 / コントロール / 特許引用 / 有効なイノベーション / 標準化 / コンセンサス標準 / 引用 / 知識とそのコントロール / 必須特許 / 標準(化) / 専有性 / オープン(化) / 普及 / 知識のコントロール / 知財(知的財産) / ビジネス・エコシステム / オープン / コンセンサス標準(化) / 知財 / 複雑システム / 社会的課題 / 知識 / 収益化 / イノベーション |
研究成果の概要 |
本研究では、協調的な国際標準化に関わる企業の戦略に注目して、標準技術の普及とビジネス・エコシステムの発達を明らかにすることを試みた。より具体的には、移動体通信や車載システムを対象に、標準技術の実装やそれに不可欠な技術の特許(典型的には標準必須特許:SEP)に注目して、企業の戦略を分析することで、多様な企業間の協調によるコンセンサス標準の技術の普及とエコシステムの発達を検討した。こうした検討を通じ、実装技術の提供や関連する必須特許の引用ネットワークを通じて、一部のリーディング企業が知識を構築し、技術や産業を主導することで、標準技術の普及が進み、エコシステムが発展することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術の高度化やシステムの複雑化が進むにつれ、企業間の協調による技術の国際的な標準化が進んでいる。だが、利害や背景が異なる多様な企業が、適切に協調して、標準技術の普及を促す保障はない。こうした問題に対し、本研究は、標準技術の仕様や関連する特許の検討を通じて、企業における協調と競争の戦略が、いかに企業間の相互補完による標準技術の普及とエコシステムの発達を促すのかを明らかにした。こうした成果は、IoTをはじめ、広い分野で進展している協調的な標準化に関して、企業戦略における協調と競争の関係の理解に資する点で学術的意義を持つ。また、関連する戦略・政策上の要点や課題を示唆する点で、社会的意義も持ちうる。
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