研究課題/領域番号 |
15H03658
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 幸士 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80345074)
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研究分担者 |
村田 佳樹 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 助教 (00707804)
岡 隆史 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 研究員 (50421847)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 超弦理論 / 乱流 / ホログラフィー原理 / Dブレーン / 電場応答 / ブラックホール / 動的ダイナミクス / 非平衡物理 / 物性物理 / 素粒子(理論) |
研究成果の概要 |
強結合の場の量子論が有限温度に置かれた際の一般的な重力双対はブラックホール時空となり、この双対性を用いた、重力側での時間発展についてのダイナミクスを、ブラックホール時空の特殊な性質の現れとして研究を行なった。主に、次の三つの研究テーマにおける独自のアプローチが成功し、査読付き論文として発表し、それらを世界各国で研究成果発表した。 (1)フロッケワイル半金属とフロッケディラック半金属の重力双対における動的な伝導度の導出。 (2)量子力学における非時間順序積。 (3)重力ブラックホール時空内の事象の地平面近傍のカオス。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミクロの物質系は、量子力学(場の量子論)を用いて理論的に記述されているが、粒子同士が強く相互作用する場合では、電気伝導度などの物理量の計算は困難が伴う。外から印加する電場が周期的に時間依存する場合(フロッケ状態と呼ぶ)は、時間変化する中での計算を実施する必要があり、量子効果が一般にどのようになるかはわかっていない。本研究では、強く相互作用する量子系が、ある場合には古典重力系と等価になるというホログラフィー原理を用い、重力側で古典的な計算を行うことで、物理量を計算した。例えば、フロッケのワイル半金属での伝導度には、電場に直交する向きの電流が流れることなどを示し、新しい物質の減少を明らかにした。
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