研究課題/領域番号 |
15H04025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
氏家 勲 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (90143669)
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研究分担者 |
岡崎 慎一郎 香川大学, 創造工学部, 准教授 (30510507)
河合 慶有 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (90725631)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | バイオグラウト / コンクリート / 補修 / ひび割れ / 漏水 |
研究成果の概要 |
本研究は微生物の代謝による炭酸ガスとカルシウム源との反応により析出する炭酸カルシウムを充填材(以下、バイオグラウト)とする補修方法の実用化に向けて、炭酸カルシウムの析出率の高い条件を見出すことおよびひび割れや漏水個所への充填方法について検討することを目的としている。 バイオグラウトの配合やその濃度および温度により炭酸カルシウムの析出率は変化するが、アルカリ緩衝作用を適切に調整することにより、24時間経過後のpHが7.5を下回らないことが炭酸カルシウムの高い析出率が持続する条件であり、また、バイオグラウトを繰り返しひび割れに注入することで止水することができることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実用化を目指した微生物代謝による炭酸ガスとカルシウム源との反応により析出する炭酸カルシウムを充填材とするバイオグラウトをコンクリート構造物の補修材に用いようとする試みは国内では先駆的な研究であり、独創的な補修方法である。また、実用化のために補修箇所の充填に必要な炭酸カルシウムの析出量を定量的に評価する必要があり、バイオグラウトの析出条件を明確にし、析出量を定量的に評価できるようにしたことに学術的意義がある。さらに、本研究から新たな補修方法が開発されることが予想され、今後増加するコンクリート構造物の補修において、その技術向上に大きく貢献しると考えられる。
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