研究課題
基盤研究(B)
微生物が細胞外に排出する有機物のうち錯体を形成しアクチノイドの可溶化促進する物質、及び電子授受により還元反応を促進する物質(電子メディエーター)の二つに着目し研究を行った。その結果、微生物細胞から排出される生体分子がTh(IV)やPu(IV)などの四価アクチノイドを可溶化することが明らかとなった。また、電子メディエーターである微生物に由来するフラビン類がウランの六価から四価への還元反応を促進することが新たに明らかとなった。
微生物活動が放射性核種の移行挙動に与える影響についてはこれまで研究例があるが、不明な点が多い。これまでの研究は微生物細胞表面で起こる現象を対象としていた。これに対して、本研究では細胞外に放出される生体分子によるアクチノイドの移行挙動への影響について明らかにした点において学術的意義が大きい。原子力発電の結果発生する放射性廃棄物の地層処分においては、放射性核種が環境中に漏えいした場合を想定した移行シナリオを評価する必要がある。本研究の成果は、こうした移行シナリオ評価に貢献するものであり社会的意義も大きい。
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