研究課題/領域番号 |
15H04591
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米田 美佐子 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (40361620)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2015年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | ニパウイルス / ワクチン / 病原性 / 病原性発現機序 / アクセサリータンパク |
研究成果の概要 |
これまでの我々の研究により、ニパウイルスの病原性に強く関与することが示されたアクセサリータンパクと相互作用する宿主因子の探索を行った結果、それぞれのタンパクについて相互作用する因子を見いだすことができた。 in vivoでの感染伝播をEGFP発現組換えニパウイルスを用いてサルで観察したところ、経口経鼻投与2日後から経時的に広がる様子を観察することができた。 ニパウイルスGタンパク発現組換えブタヘルペスウイルスワクチンの作出に成功した。本ワクチンを2度摂取したブタでは非免疫群と比較し、臨床症状が軽減しウイルス排出量の低下も認められた。これらの結果から、本ワクチンの有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニパウイルスは人獣共通感染症として、畜産業にも人にも甚大な被害を及ぼす重要な病原微生物である。またニパウイルスのような新興感染症は、本来の自然宿主から動物種を超えて感染伝播し出現することが知られている。本研究により、ニパウイルスの病原性発現の分子機序の一端を明らかにすることができた。また、ニパウイルスに対する感受性が高く、実際に大きな被害を出したブタにおけるワクチンの開発も行い、その有効性を明らかにすることができた。これらの成果は、ニパウイルスの基礎的研究として重要な知見を得られたのみならず、畜産業界にも貢献するものと考える。
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