研究課題
基盤研究(B)
カニクイザルを用いて、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した時に重症になる遺伝的要因を解析した。免疫抑制剤を投与し、免疫反応が起こりにくい状況で、インフルエンザウイルス感染時に重症になったサルと軽症のサルのゲノム遺伝子を次世代シーケンサーを用いて比較した。その結果、免疫タンパクであるケモカインの1種にアミノ酸の置換を伴う多型が検出された。変異タンパク質は、細胞を活性化する作用が低い傾向があり、これが重症の原因となる可能性が示唆された。
インフルエンザウイルスに感染した時に、重症化しやすい遺伝子をもつサルを明らかにした。その結果に基づき、人の遺伝子が解析可能となると、重症になりやすい人があらかじめわかり、治療薬/予防薬開発のための標的分子が明らかになる。また、ワクチン開発と製造には時間がかかるため、パンデミック早期にはワクチン供給量に制限があり、接種の優先順位の決定が必要になる。その際に重症化遺伝子多型解析をハイリスクグループへのワクチンの優先接種に役立てることができる。
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