研究課題/領域番号 |
15H04937
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
碓氷 章彦 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30283443)
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研究分担者 |
荏原 充宏 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, MANA准主任研究者 (10452393)
加藤 竜司 名古屋大学, 創薬科学研究科, 准教授 (50377884)
成田 裕司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60378221)
緒方 藍歌 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (70718311)
蟹江 慧 名古屋大学, 創薬科学研究科, 助教 (80636407)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 大動脈瘤 / 間葉系幹細胞 / 産生因子 / ペプチド / progranulin / SLPI / 抗炎症作用 / Progranulin / マクロファージ / 液性因子 / 培養上清 / 徐放性担体 |
研究成果の概要 |
大動脈瘤に対する人工血管置換術は侵襲が大きく、新たな低侵襲治療法の開発が望まれる。これまでに抗炎症作用を持つ間葉系幹細胞(MSC)による大動脈瘤径縮小効果を報告した。本研究では、MSC産生因子の中から抗炎症作用を持つタンパクprogranulin (PGRN)とSecretory Leukocyte proteinase inhibitor (SLPI)を同定した。これらタンパクを大動脈瘤モデルマウスに投与することにより、大動脈瘤進展抑制を認め、治療に有用であることを明らかにした。また、これらタンパクのアミノ酸配列をリファレンスに設計したペプチドは、in vitroにて抗炎症性効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに間葉系幹細胞による大動脈瘤縮小効果を報告してきたが、幹細胞療法は投与した細胞の安全性を担保する必要があり、臨床応用へのハードルが高い。それに比べ、MSC産生因子から合成するペプチドによる治療は、投与幹細胞に起因する問題(腫瘍化や異所性形質転換)を回避することができる。また、合成ペプチドは抗原性がないため安全性は確保できると考える。本研究では、MSC産生因子から同定したタンパクPGRNとSLPIが大動脈瘤治療に有効であることを確認した。また、このタンパクのアミノ酸配列をリファレンスとしたペプチドも抗炎症作用を認めている。従って、本研究で得られた成果は学術的・社会的意義があると考える。
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