研究課題/領域番号 |
15H05121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
川島 洋人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (60381331)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2015年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | バングラデシュ / マレーシア / 発生源解析 / 浮遊粒子状物質 / 安定同位体比 / 粒子状物質 / 安定同位体 |
研究成果の概要 |
バングラデシュ,マレーシアを対象に,PM2.5の硝酸イオンに含まれる窒素安定同位体比(δ15N-NO3-)を分析し,発生源解析を行った。実験方法は,近年開発された高感度,高精度な分析法である脱窒菌法を用いた。バングラデシュとマレーシアのPM2.5の結果は,それぞれ186.8 μg/m3(最大243.4 μg/m3)と48.2 μg/m3となった。また,バングラデシュとマレーシアのPM2.5中のδ15N-NO3-の平均値,範囲は,それぞれ0.6 ± 3.8‰(-4.3‰~5.1‰)と4.0 ± 0.2‰(3.9‰~4.1‰)であった。これらの結果を他の地域や発生源の結果と比較した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,バングラデシュとマレーシアを対象にして,エアロゾル中に含まれる安定同位体比を分析し,発生源解析を行うことを目的とした。バングラデシュは,国際機関の調査によると対象91か国中で88位と劣悪な環境となっており,そのような地域での大気汚染研究やまた安定同位体を使った新たな手法の適用は学術的にも大きな意義があることだと考えている。また,2016年7月にバングラデシュのダッカでテロが発生するなど現地の治安が悪化し,現地調査が困難となった。大幅に計画を変更せざるを得ない状況ではあったが,そのような中でもサンプリングを継続することも一つの社会的意義もあることではないかと考え,進めていった。
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