研究課題/領域番号 |
15H05158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
Daniel Long 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (00247884)
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研究分担者 |
今村 圭介 東京医科歯科大学, 教養部, 助教 (00732679)
磯野 英治 名古屋商科大学, 国際学部, 講師 (50720083)
小西 潤子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (70332690)
中井 精一 富山大学, 人文学部, 教授 (90303198)
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研究協力者 |
朝日 祥之
甲賀 真広
髙城 隆一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 社会言語学 / 残存日本語 / 借用語 / 外行語 / 旧南洋庁 / 言語接触 / 意味変化 / 音韻変化 / 日本語起源借用語 / パラオ / 逆引き辞典 / ミクロネシア / 旧植民地の日本語 / 接触言語 / サイパン / 自然習得論 / 旧南洋諸島 / 日本語習得論 / 借用語辞典 / 言語変化 / 太平洋諸語 |
研究成果の概要 |
本研究で太平洋の18言語に入っている4783の単語(日本語起源借用語)を採集している。主な言語(パラオ語、チャモロ語、カロリン語、ヤップ語、チューク語、ポナペ語、マーシャル語、ハワイ英語)に入っている単語に関して聞き取り調査を行ない、それぞれの言語に入った語の意味変化や音韻変化の使用実態を確認した。構築した『太平洋諸島日本語起源借用語逆引き辞典』で日本語の「野球」を引くと、太平洋の15言語でその発音がhakiuu, iakiu, yaakyuu, yaekuyuuなどに変化している事や、「舵」の意味が「車のハンドル」に変化している実態から日本語が旧植民地の諸言語に多大な影響を与えた事が分かる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、「国際社会における日本語の位置づけの明確化」である。日本国民は外来語を意識しているが、日本語が他の言語へと入った現象(井上史雄の言う「外行語」)は知られていない。学術的意義として、日本語が音韻体系の異なる多数の言語に入っていくとどのような音韻変化が起きるかを分析できる。同様、意味論的な変化が起きているが、その類型(意味拡張、意味縮小、意味推移など)ができた。社会的意義として、これら旧植民地の言語がどのように日本語の影響を受けているか、また日本語がどのようにこれらの言語の語彙増加に貢献しているかの詳細を明らかにすることができた。『太平洋諸言語日本語起源借用語逆引き辞典』を編纂中。
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