研究課題/領域番号 |
15H05201
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
中島 千惠 (中島 千恵) 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (20309107)
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研究分担者 |
杉本 均 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50211983)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
澤野 由紀子 聖心女子大学, 文学部, 教授 (40280515)
吉原 美那子 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (00422147)
渡邊 あや 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (60449105)
石川 裕之 畿央大学, 教育学部, 准教授 (30512016)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自律的公設学校 / 平等 / 卓越性 / 多様化 / 国家戦略 / グローバル化 / 国際比較 / 社会学 / 教育学 / 教育の平等 / チャータースクール / アカデミー / 公教育制度 / 公共性 |
研究成果の概要 |
多様な教育ニーズを包摂し、平等を追求しながらも優秀な人材をいかに育成するのか、公教育の課題である。本研究では、平等と卓越性を軸に、公費で設置され自律的に運営できる自律的公設学校の国際比較を実施した。 アジア諸国(シンガポール、インドネシア、韓国、日本)では自律的公設学校は、グローバル人材育成に焦点化される傾向があり、学校の設置も限定的である(インドネシアでは閉鎖)。しかし、公教育の枠外の学校の増加も認識され、新たな課題が発生している。 英・米・スウェーデンでは、自律的公設学校の拡大によって多様なニーズを包摂し、深い葛藤を抱えながらも公教育は次のステージを模索しつつあるかに見える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)過去15年ほどの間に国際的に普及・拡大してきた自律的公設学校について、本研究でとりあげた英・米とアジア諸国では大きく異なる2つのアプローチがあるものの、どちらも従来の公教育の枠組みの「中」あるいは「外」に新たな社会的リスクを生み出していることを明らかにした。(2)第2に公教育の発展段階という視点から調査結果を分析し、第3段階への模索を示唆し、今後の公教育の在り方の検討に寄与する実証的データを提供することができた。さらに、(3)企業が国境を越え、他国の公立学校運営に乗りだしている実態を伝え、近年、教育関連の学会で展開されてきた公共性概念の変容に関する議論に一石を投じることができた。
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