研究課題/領域番号 |
15H05381
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 智栄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 学術研究員 (30726823)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 眼球運動計測 / プロソディー / 動詞情報 / 心理言語学 / アイトラッキング / プライミング / 文処理 / 眼球運動 / 視覚世界パラダイム / 第二言語 / 英語教育 |
研究成果の概要 |
眼球運動計測技術を言語学習者の画面上学習に応用する環境開発の第一段階として、英語母語話者と日本語を母語とする英語学習者の文理解におけるプロセスの質的差異を明らかにするため眼球運動計測実験による実験を行い、第二言語の文理解プロセスで適用される文処理モデルの検証を行った。統語的プライミングの手法を用いた動詞の下位範疇化情報の影響を調べた実験からは、動詞を見た時点で起きる予測とその予測とは異なる情報のインプットの差から統語構造への学習が起きるというerror-based learningの解釈が第二言語の文処理モデルにおいても適用されることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人間が聴覚情報や視覚情報を処理する際の眼球運動という時間解像度に優れたデータの分析から第二言語学習者に内在する認知メカニズムの解明を行った。これにより、語彙の意味情報, 音声のプロソディー情報, さらには統語的プライミング(先行する特定の文型が後続の処理を促進または抑制する効果)などの認知現象が文のインプットに即して行われる漸次的処理過程(incremental processing)にどう影響を与えるかを明らかにした。これらの成果は、心理言語学実験を広い範囲の母集団を対象に行うための技術整備と眼球運動計測技術を教育に応用する環境開発を行うための重要な資料となった。
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