研究課題
若手研究(A)
世界で初めてX線マイクロカロリメータによる宇宙観測を実現できたことは成果の一つである。ただし、姿勢系のトラブルで1ヶ月で運用が終了し、その後は、次期衛星の波形処理部を担当し、2021年度の打ち上げに向けて新たな挑戦を始めている。超電導遷移端のマイクロカロリメータの性能評価では、過酷な宇宙線環境での動作実証に成功し、宇宙応用に一歩近づいたと言える。ブラックホール降着流の状態遷移について、半解析的な計算から磁場が遷移に寄与している可能性を示すことにも成功した。
短いながらも宇宙でX線精密分光を実現できたことにより、これまでの常識や観念の検証し覆すことができる可能性があることを提示することができた。また将来の精密分光に向けて、過酷なバックグラウンド環境であっても、超電導のデバイスが正常に動作し、サイエンスの抽出に決定的な役割を果たすことを示すことにも成功した。ブラックホールの電磁場放射や降着過程を理解するには磁場の役割が重要であることを示せたことで、今後の観測および理論的研究の役立つと考える。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 10件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件)
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