研究課題
若手研究(A)
A群レンサ球菌は、比較的症状の穏やかな局所感染から重篤な劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)に症状が進行する際に、転写調節因子に変異を持った株が選択され高病原性の細胞が選択される。我々は、A群レンサ球菌をマウスに局所感染させることにより、4つの転写調節因子に変異を有する株を選択した。マウス感染モデルとRNA-seq解析を用いて、これらの変異により恒常的に高発現した遺伝子群を特定した。さらに、in vivoにおいてその中の一部の主要病原因子の遺伝子発現がより亢進されることを明らかにした。本研究により、STSSに関わる遺伝子発現機構の一端が明らかになったと考えている。
A群レンサ球菌はヒトに咽頭に常在する細菌である。A群レンサ球菌は、冬季の咽頭炎の原因菌であるにも関わらず、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)のような致死率の高い感染症も同時に起こす。STSSの患者から分離された株は、転写調節因子に変異があり病原因子が高発現していることがわかっている。本研究では、マウス感染モデルを用いて、転写調節因子に変異がある高病原株が感染時に発現上昇する遺伝子の一群を同定した。
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