研究課題
基盤研究(S)
B細胞内総RNA-seqを行い、AIDによるC to U編集候補を得た。AIDの共役因子hnRNP Kのモチーフ解析から抗体遺伝子多様化に必須のモチーフを同定した。トポイソメラーゼ1(Top1) mRNAの3’UTRがAIDによるTop1翻訳抑制を媒介することを示した。Top1結合タンパク質としてSMARCA4を新たに発見、SMARCA4がTop1の抗体遺伝子へのリクルートに、FACTはTop1とH3K4me3に介在する機能を示した。SAMHD1は細胞内dNTPプールの制御を通じ、スプライシング因子Phf5aはクロマチン構造への影響により、DNA修復過程を効率化することを発見した。
AIDは、ワクチンの有効性を保証する獲得免疫における抗体多様化とその記憶形成の中心酵素である。AIDはTop1を介して抗体遺伝子の体細胞突然異とクラススイッチを行う一方、ミスターゲットによるゲノム不安定性を誘発する。本研究の成果は、AIDによる感染防御のみならず、高親和性IgAの腸内細菌制御を通して代謝制御に関わる仕組み、Top1制御異常による遺伝子変異が様々な遺伝性神経疾患の原因になる仕組みの解明に寄与するものであり、今まで不明であった免疫異常による代謝制御や複製非依存性転写依存性ゲノム不安定化の背景を明らかにする。
A-
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 16件、 招待講演 8件) 備考 (7件)
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