中枢神経の再生関連遺伝子の同定:皮質脊髄路の軸索再生

• 研究課題/領域番号: 15H05989
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 神経解剖学・神経病理学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 角家 健 北海道大学, 医学研究科, 特任研究助教 (30374276)
• 研究協力者: Gibbs Daniel University of California, Dept. of Neurosciences ; Tuszynski Mark University of California, Dept. of Neurosciences ; Stobl Hans University of California, Dept. of Neurosciences ; 遠藤 健 北海道大学, 医学研究科, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2015-08-28 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 軸索 / 脊髄損傷 / 再生 / 軸索再生 / 神経幹細胞 / 移植 / cJun / 再生医学 / 神経科学

研究成果の概要

末梢神経では、いくつかの再生関連遺伝子が同定されているが、中枢神経で同様の報告はない。本研究は、転写因子cJunが末梢神経と同様に、中枢神経でも再生関連遺伝子であるか検討した。中枢神経である皮質脊髄路軸索が移植細胞内へと再生するモデルを使用し、cJunの発現を操作したが、軸索再生の程度は変化しなかった。このことは、cJunは皮質脊髄路の再生関連遺伝子ではなく、また、中枢神経の再生メカニズムは、末梢神経と異なることを示している。

研究成果

• [国際共同研究] University of California, San Diego(米国)
• [国際共同研究] カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国)
• [雑誌論文] Spinal cord reconstitution with homologous neural grafts enables robust corticospinal regeneration (2016)
  • 著者名/発表者名: Kadoya K, Lu P, Nguyen K, Lee-Kubli C, Kumamaru H, Yao L, Knackert J, Poplawski G, Dulin JN, Strobl H, Takashima Y, Biane J, Conner J, Zhang SC, Tuszynski MH
  • 雑誌名: Nature Medicine 巻: 22(5) 号: 5 ページ: 479-487
  • DOI: 10.1038/nm.4066
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] 脊髄損傷の実験モデルについて (2017)
  • 著者名/発表者名: 角家健
  • 学会等名: 第６回脊髄再生と疼痛を語る夕べ
  • 発表場所: ホテルニューオータニ（東京都千代田区）
  • 招待講演
• [学会発表] Axon Regeneration by Homologous Tissue Reconstitution (2016)
  • 著者名/発表者名: Kadoya K
  • 学会等名: the 17th RIES-Hokudai International symposium
  • 発表場所: ガトーキングダム札幌（北海道札幌市）
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] 神経幹細胞移植による脊髄損傷治療 (2016)
  • 著者名/発表者名: 角家健
  • 学会等名: 第３１回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡県福岡市）
  • 招待講演