研究課題/領域番号 |
15K00244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
岩橋 直人 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (90394999)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 記号創発ロボティクス / ヒューマンロボットインタラクション / 機械学習 / コミュニケーションモデル / ニューラルネットワーク / 言語獲得 / マルチモーダル / ディープラーニング / ロボット / 格助詞 / 総計的機械翻訳 / シーケンス間変換モデル |
研究成果の概要 |
本研究では、従来可能であった内容語と動詞のみからなる単純な物体操作指示発話を用いた学習を、機能語である格助詞を含んだ文にまで拡張することが目的であった。 動作と発話(格助詞を含む)からなる人間の行為に対して、ロボットが、動作と発話(格助詞を含む)で応答することを学習するニューラルネットワークモデルの開発に成功した。本手法におけるオリジナルな特徴は次の三つである:(1)人間の動作、発話、状況画像の情報を入力。(2)ロボットの動作、発話の情報を出力。(3)複数種類の発話行為に対して適応的に応答可能。 さらに、このモデルを用いて、統合失調症患者の言語コミュニケーションのモデル化にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロボットが、人間とのマルチモーダルなコミュニケーションを通して、実世界の事物に直接グラウンドしない機能語である格助詞とその文法上の機能を学習する手法は極めて独創的である。 動作と発話からなる人間の行為に対して、ロボットが、動作と発話で応答できるニューラルネットワークモデルを世界に先駆けて開発したことは、日本のディープラーニングのロボティクスおよび言語処理応用研究における高い競争力の維持に大いに貢献している。 さらに、精神科医療に対して、人工知能研究が貢献する道筋をつけることができたことは医学的にも大きな意義がある。
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