研究課題/領域番号 |
15K00389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 青山学院女子短期大学 |
研究代表者 |
植月 美希 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 准教授 (70431781)
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研究分担者 |
安藤 英由樹 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (70447035)
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研究協力者 |
渡邊 淳司 日本電信電話株式会社, NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 主任研究員 (40500898)
丸谷 和史 日本電信電話株式会社, NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 主任研究員 (20626634)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | デジタル文章表示 / 時間特性 / 言語処理 / 多感覚情報処理 / マルチモーダル / 多感覚的文章認知 / 文章認知特性 / 心理物理学的手法 |
研究成果の概要 |
本研究では、近年急増しているデジタル文章表示機器を通した読みの認知特性について検討した。まず、心理物理学的手法を用いて最適読文速度を検討した結果、動的文章の読みの最適速度は6文字/秒であり、静的文章の読み速度に比べて遅いことが明らかになった。次に、多感覚文章処理の特性について検討した結果、日本語に関しては、複数のモダリティから同時に刺激が提示された場合、その印象には影響がないものの、処理パフォーマンスが低下することが示された。また、簡易脳波計を用いた読みの際の脳波を測定したところ、読み方によって一部の脳波に変化がある可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、デジタル文章表示機器を通した読みが広く普及しているが、その基本的な認知特性についてはあまり検討されておらず、文字の表示速度などは経験的に決定されることが多かった。しかし、本研究では心理物理学的手法を用いてその最適速度を明らかにした。また、デジタル文章表示が得意とする多感覚的文章表示は、パフォーマンスを低下させる場合もあることが示された。これらの結果は、一般社会で「人に優しい文章表示」を実現する際の基礎的な知見を示すもので、テレビや街中の電光掲示板で、データに基づいた速度決定や提示する情報のモダリティ数の決定を可能にすることが期待される。
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