研究課題/領域番号 |
15K00390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
石本 祐一 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, 特任助教 (50409786)
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研究分担者 |
榎本 美香 東京工科大学, メディア学部, 講師 (10454141)
寺岡 丈博 拓殖大学, 工学部, 助教 (30617329)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 発話末予測 / 自発発話 / 韻律情報 / 統語情報 / 話者移行適格場 / 韻律 / 発話末要素 / 文節係り受け構造 / 文節係り受け / 基本周波数 / 話者交替 / Final lowering |
研究成果の概要 |
本研究の知覚実験により、発話の終わりを特徴付ける音響的特徴であるとされてきた発話末のF0の下降(Final lowering)は、聞き手の発話末知覚にほとんど影響を与えていないことがわかった。また、発話末予測モデルを構築して統語情報と韻律情報の組み合わせの効果を調べたところ、係り先未定文節数の差分・発話末要素の有無・文節の平均F0・文節の平均モーラ長といった情報が発話末の文節およびその直前の文節の検出に寄与することが示された。これらの結果から、発話末予測には単一の特徴が利用されるのではなく、統語情報と韻律情報が密接に関係していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インタラクション研究の一分野である会話分析では、発話末付近に次話者が割り込みにならずに話しだすことができる話者移行適格場が存在するとしている。しかし、人間がどのような情報を用いて話者移行適格場を認知しているかは明らかになっておらず、情報システムへの活用にも至っていない。これまで話者移行適格場は会話分析専門家の直感によって認定されていたが、話者移行適格場を客観的な指標で検出することにより、発話中で話者交替が可能な箇所を人間の直感に頼らずに捉えることができる。また、ここで得られた音声・言語特徴を用いることで音声対話システムにおける円滑な話者交替の実現が期待できる。
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