研究課題/領域番号 |
15K00734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
関根 理恵 江戸川大学, 社会学部, 准教授 (90709304)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 繊維 / 染織 / 文化財 / 保存修復 / 洗浄 / 染織品 |
研究成果の概要 |
本研究では、美術工芸文化財での洗浄について、汚損物質、洗浄剤、技法、機材などについて、その物性や性能について考察した。特に本研究では、美術工芸文化財の保存修復に用いられている洗浄剤の特性を整理するとともに、修復処置前の予備試験の方法や洗浄剤選択にあたっての注意点を確認した。また、基礎データ構築にあたっては、洗浄に起こり得る二次的損傷を防ぐための禁忌肢についても考察した。加えて洗浄方法の詳細を検討し、洗浄剤を適正に使い分ける必要性があることと、その重要性も確認した。洗浄技術研究では、超音波洗浄の有用性や二酸化炭素洗浄など、洗浄によるダメージが少ない洗浄技術の利用可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで美術工芸文化財の修復においては、構造強化に重点が置かれるため、積極的に洗浄の手法や洗浄剤について活発に研究が行われてこなかった。保存修復の現場では修復担当者の経験に基づき洗浄方法や洗浄剤が選択される場面が多々見られ、洗浄剤や洗浄方法の手法選択について科学的根拠や洗浄方法の改善、洗浄剤の改良・開発がほとんど行われてこなかった。そこで本研究では未整理であった種々の洗浄剤の成分や効果を整理し、洗浄剤選択の基礎的データを編纂する。また基礎データに基づき美術工芸文化財の保存修復の際の洗浄のプロトコルを確立し、作業の安全性を確保するとともに二次損傷などを防止することができる点に意義がある。
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