研究課題/領域番号 |
15K00809
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 実践女子大学 (2018-2019) 群馬大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
中村 彰男 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (30282388)
|
研究分担者 |
岸 博子 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40359899)
河原田 律子 (那須律子) 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 講師 (60383147)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 喫煙 / ニコチン / アテローム性動脈硬化症 / 血管平滑筋細胞 / 形質転換 / オミックス研究 / マイクロRNA / ヒト疾患モデル細胞 / ヒト血管平滑筋細胞 / 細胞分化・脱分化 / エクソソーム / プロテオーム / 細胞遊走 / マイクロRNA / 動脈硬化性疾患 / タバコ煙 / 網羅的遺伝子解析 / プロテオーム解析 / 脱分化 / 抗酸化物質 / 機能性食品 |
研究成果の概要 |
タバコの主流煙に含まれるニコチンをヒト血管平滑筋細胞に暴露することで、動脈硬化疾患モデル細胞を構築した。このヒト疾患モデル細胞を用いて、血管平滑筋細胞の収縮型から遊走・増殖型への形質転換に関わる分子の同定を血管平滑筋細胞が分泌するエクソソームに着目して行った。血管平滑筋細胞から分泌されるエクソソームの培養上清からの単離法を確立した。このエクソソームに含まれるマイクロRNAやペプチドを解析したところ、特徴的なマイクロRNAやペプチドがいくつか同定された。今後はそれらの中から疾患バイオマーカーとなる候補を探すとともに、食品成分から動脈硬化の予防となる化合物の探索に応用する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は、喫煙において、タバコの主流煙に含まれるニコチンがアテローム性動脈硬化症の危険因子であり、このニコチンが血管平滑筋細胞を収縮型から増殖型に形質転換することでアテローム形成を促すことを明らかにした。近年、細胞が分泌するエクソソームと呼ばれる小胞に含まれる分子ががんの早期発見のための疾患バイオマーカーとして世界中で注目されている。我々は独自に構築したアテローム性動脈硬化症ヒト疾患モデル細胞を用いて、分泌されるエクソソームが運搬する分子をバイオマーカーとして利用し、動脈硬化性疾患に対して改善効果が期待されている機能性食品成分の科学的根拠を調べることで一次予防に貢献できると考えている。
|