研究課題
基盤研究(C)
減塩と野菜・果物摂取による循環器疾患予防を目的に、地域の乳幼児健診受診児とその保護者を対象に、クラスター割付け比較試験を実施した。 2市2町を介入地域と対照地域に割付け、乳児前期健診から開始、3歳児健診まで追跡した。対象者は児393人とその両親366人である。介入地域では乳幼児健診ごとに3回食育を行った。評価は、乳児前期健診時と3歳児健診時の保護者と3歳児の、食習慣調査と早朝第1尿からの推定食塩摂取量と尿中Na/K比とした。介入地域と対照地域において、児と保護者の食塩摂取量と尿中Na/K比に有意差を認めなかった。保護者と3歳児の尿中Na/K比に関連する食習慣を明らかにし、健康教育に活用した。
学術的意義は、受診率の高い乳児健診を利用し,幼児とその保護者を対象に生体指標である尿中Na/k比を用いて、クラスター割り付け比較対照試験を実施したことである。社会的意義は、循環器疾患予防のポピュレーション・アプローチであること、医師、管理栄養士、保健師等の多職種による、行政と大学との協働で実施したこと、尿中Na/K比と関連する食習慣を明らかにし、健康教育に活かしたこと、減塩と野菜・大豆製品・果物摂取等の食習慣の改善による循環器疾患予防は、幼児期から家族ぐるみで実施する必要性を、住民に啓発したことである。
すべて 2019 2018 2017 2016 2015 その他
すべて 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件) 備考 (1件)
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/health_sci/