ロット分割は、生産スケジュールの改善に有効な手法の一つである。しかし、ロット分割を繰り返すにしたがって、ロット数が増える。その結果として、総段取り時間が増加するだけではなく、スケジューリング問題をより複雑にしてしまう。そこで、総経過時間と総納期遅れ時間の多目的最適化を目指した生産スケジュールの改善サイクルを開発した。このサイクルには、ロットの選定、遺伝的アルゴリズムによるスケジューリング、段取りの改善、ガントチャートによる確認の4つの機能がある。そして、受け入れ可能な生産スケジュールが得られるまで繰り返される。また数値実験を通じて、生産スケジュール改善サイクルの有効性を明らかにした。
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