研究課題/領域番号 |
15K01279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
飯島 淳彦 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00377186)
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研究分担者 |
長谷川 功 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60282620)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 輻輳眼球運動 / 映像酔い / 自律神経 / 生体影響 / 立体感 / 奥行き感覚 / 眼球運動 / 視覚情報処理 / 瞳孔 / 高精細映像 / 臨場感 / 立体視 / 資格情報処理 / 自律神経系 |
研究成果の概要 |
高精細映像がもたらす臨場感が生体に与える効果・影響を,輻輳開散眼球運動(vergence)と自律神経機能の計測から検証した.高精細映像の視聴では,映像酔いに容易に陥りやすいことが予測されるため,映像酔いと高精細映像との関係を調査した.また,高精細映像では3D映像でなくても立体感を惹起する可能性があり,その立体感の有無をvergenceを指標として定量的に調査した.その結果,高精細映像では,予想に反して他の低解像度映像に比べて映像酔いを示す傾向が低かった.また,高精細映像では2次元画像からも奥行き感覚を惹起していた可能性が示された.高精細映像による高臨場感が自然な生体反応に寄与したと考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年広まりつつある高精細映像の生体影響について,視覚系,自律神経系の観点から調査した.これにより,快適で安全に迫力と臨場感のある映像を視聴するために必要な配慮や注意点を示すことが出来た.特に,映像製作者に対しては,迫力を追求するが余り過度な映像表現を使用するのではなく,視覚的な要素を抑えても迫力や臨場感,立体感をも伴って映像を表現できる可能性を提案できる.学術的には,映像酔いの発症を抑えるための方策と,両眼視差以外の絵画的要素による奥行き感覚の誘発について,先導的な結果を示すことが出来た.
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