研究課題/領域番号 |
15K01797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
二瓶 賢一 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (10307209)
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研究協力者 |
蕪山 由己人
大出 知里
岩舘 丈央
松本 大志
島田 亙
張間 紗希
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | チロシナーゼ / ジヒドロオキシレスベラトロール / ジヒドロレスベラトロール / イソタチオシド / ベンズアルデヒド / ソンネルフェノリックC / ベンゾニトリル / チロシナーゼ阻害剤 / 抗酸化性物質 / メラニン形成促進活性 / 配糖体 / メラニン形成調節活性 / 配糖体合成 |
研究成果の概要 |
天然配糖体のジヒドロレスベラトロールグルコシドは,メラノーマ細胞に対して,強いメラニン形成阻害活性を示す。一方,合成配糖体のジヒドロレスベラトロールキシロシドは,メラノーマ細胞内のメラニン形成を著しく促進する。このように,ジヒドロレスベラトロール配糖体の構造を変化させることで,メラニン形成の阻害と促進を制御する有用分子をつくり出すことができる。そこで本研究では,新しいメラニン形成調節剤の開発を目指し,ジヒドロレスベラトロール関連分子の化学合成を行った。特に,メラニン形成の鍵となるチロシナーゼに対する阻害活性の評価を行うことで,ジヒドロレスベラトロールの分子ロジックの解明に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紫外線などの刺激により,メラニン色素の形成が進むことで,皮膚の褐変が生じる。このような着色現象には,酵素であるチロシナーゼが関係している。本研究では,天然に存在するジヒドロレスベラトロールに着目し,メラニン色素の形成を調節する分子,特にチロシナーゼ阻害剤の開発を行った。その結果,33種類のフェノール配糖体やニトリルなどを新規阻害剤として見い出した。また,11種類のアルデヒドを用いてチロシナーゼ阻害様式の解析を行った。さらに,2種類のフェノール配糖体がメラニン形成促進剤として働くことを突き止めた。これらの開発された分子は,光によるエイジングなどを防ぐツールとして,今後の活用が期待される。
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